前編
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後編
九重仕立てのミルフィーユ #3 鷹なき遊戯の睦ものがたり(前編)
”お茶会”。ネット上でありながら、この街の人間のみが足を踏み入る事が出来る、催し。
その招待状を手にし、無事に辿り着くことが出来れば、大いなる成功を得られる―らしい。
その噂を聞きつけ、その”お茶会”に辿り着いた、この街在住のオンラインユーザーたち。
だが、彼らを待ち受けていたのは、生き残れば一攫千金、負ければ全てを失う。
自分が生き残るため、ユーザーがユーザーを1人ずつ蹴落としていかなければならない―
そんな―過酷で理不尽な”サバイバル”ゲーム(遊戯)だった。
支配人AIのキャロルは嗤いながら告げる。それはあまりにも”後出しに”。
―いつから、勘違いされていたのですか?
この遊戯が、皆様全員に対して公平なのだ、と―